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2009年03月06日

あのころ知った羽根飾り




自分の未来への踏み台は、自分の過去の中にしか存在しない(そして、現在は未来の過去となる)。

生徒に対して、自分はよくそんなことを言う。

今日は、久しぶりに昔録画した「シラノ・ド・ベルジュラック」の映画のビデオテープを観た。

高校2年生の時に私は、この作品を高校の文化祭のための演劇作品として脚本化した。もうずいぶん昔の記憶なのですっかり忘れていたのだが、映画を観て思い出した。

ちょうど、「シラノ・ド・ベルジュラック」が映画化された年だった。めったに映画を見に行くことのない私が、珍しくわざわざ渋谷の BUNKAMURA まで映画を観に行った作品である。

今考えてみると、私がずっと大切にしていたいと思っているものが、最もわかりやすいかたちで、しっかりとこの作品の中で描かれていることに気づく。

たぶん18年前、岩波文庫の「シラノ・ド・ベルジュラック」を読みながら、高校生向けの脚本として手直ししている最中に、それが少しずつ刷り込まれていったのだと思う。

生きていれば色々なものを手に入れるけれど、それはどんどん消えていってしまう。どんどんどんどん消えていって、最後に残るものは何だろうか?と考えたその答えの示唆が、しっかりと示されているのだ。決して奪われることのないものとして。

自分にとっては、「シラノ・ド・ベルジュラック」は恋愛映画ではなかった、ということなのだと思う。
posted by NT at 20:49| 映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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